能勢妙見山



山行報告  
報告者 佐坂茂美  
山行日 平成22年7月28日  天候 晴れ
ルート 上杉尾根登山口ー八丁茶屋跡ー妙見山ー本瀧寺ー奥の院鳥居
 コース
タイム
 新田辺駅前(7:00発)・・・上杉尾根登山口(8:40/8:50)・・・八丁茶屋跡(9:33)・・・妙見山・三角点(10:40/11:20)・・・本瀧寺(12:35/12:40)・・・奥の院鳥居(13:00)・・・烟河温泉(13:30/14:40)・・・新田辺駅(16:20着)
 参加者

リーダー:佐坂茂美         サブリーダー赤松隆二

男性:秋月(敏)、嘉手刈、金本、西上(正)、西川、宮野、三宅、村上、山口、山下、北川、北村、石田、畑、後藤、石橋、園上            
女性:河野、西上(素)、吉津、徳田、新居            

合計: 24  名 
 山行報告 

連日の猛暑(酷暑)で熱中症も心配していたが、幸運にも天候はやや曇り勝ちで決して涼しくはないが、暑さでどうしようもない程ではなく一安心での一日の始まりである。 平安バス車庫での乗車から予定していた夫々の合流地点で計23名が合流した。 新居さんは各合流地点よりも妙見山登山口の方が都合がよいとのことで9時に同所で落ち合うことにしていたが妙見口駅から同登山口までの交通の便がなく少し遅くなるとの電話を受け8時50分に入山。 今回もSLの赤松さんのリードで準備体操を実施してもらったが虎の巻を片手の体操で覚えるまでは、皆苦労しているようだが それも参加者を和ませるのに役立っているようだ。 今回は24名となったため班も3班にわけ、班長には入会後未だ日の浅い3名(石橋、園上、後藤)の方々にお願いした。 「班長って何をするのですか?」との質問もあり「取りあえず 班員の名前を覚えたら」とのアドバイスも聞こえてきたが、確かに入会の日の浅い場合だれが誰なのか分からないし、先輩会員の方々にも自分を知ってもらうのにも好都合のようだ。 

8時50分、杉尾根登山口の標識のある民家の前を抜け入山。 緩やかな短い舗道の後、坂道を登って行き、気温も考え立ち休憩もやや短時間で実施。 途中林を抜ける風もあり今年の酷暑の中では爽やかな山行の部類にはいりそうである。 クヌギ林、アカマツ林(林の向こうは行き止まり)の標識を見やり尾根筋にでると南に町並みが見える。 丸っこい山容を見つけ「あれは冑山かな」「その向こうは六甲の山並み?」と、しばし立ち止まり少ない展望を楽しめる場所で立休憩。 

皆に知れた「能勢の妙見山」のため道はよく整備されており、当然の事ながら標識も充分に備えてある。 下見をしていない者でも道迷いを起こす危険性は殆んど無い。 よく知られた山ではあるが会員の中では意外と登った人は少ないようでこれは4月の三上山と同様で、近いから何時かは登れるとの想いか、それとも敢えて「山行」する程の「山」ではないとの判断のなせる業か・・・・・? どちらでも構わないがこれでも「関西百名山」の一つである。 

楽な登坂を終え、登りきるとそこには広いコンクリートを敷き詰めた駐車場が待っていた。妙見山本殿(正式名:無漏山真如寺)に続く参道入り口にはお寺さんであるにも関わらず鳥居があった。 これは神仏混交(明治元年に廃止)の名残である。 本殿で三角点の場所を確認し、10時40分に三角点にタッチ。 ここで少し早いが昼食タイムとした。 

約40分の昼食後、三宅さんが本日のハイライトであるロープワークのさわりを披露。 

シュリンゲの使い方、結束方法を見せて頂き皆興味深々、見守ったり実際にやってみる人もあった。 約20分程度の講習の後閉講とし、再出発。  

こんな経過を経て、直径1mもあろうかと思えるブナ林を抜ける。 1235分、本瀧寺到着後、温泉での入浴時間に間に合うようルートを短縮し、奥の院鳥居前まで歩きマイクロバスに乗車。 その汗を流す為に烟河温泉(元亀岡ハイツ)に向かった。 この温泉は新しく、畳敷きの廊下をつたい湯船へ直行。 露天風呂もあり、満足々々。  入浴後はいつものようにコンビニに立ち寄り、帰途に着いた。

 

今回の山行は三角点にタッチした感動もさることながら、三宅さんのロープワークの実践講座が実に有意義であり、登山の思いを新たにしました。 こんな山行もありかな。

三宅さんによるロープワーク講座
     
     
    妙見さん山行に参加して
 西上 正
 会の公式・非公式に近頃は多くの会員の参加が見られる。 これは会員の増加や最近の入会者は参加意識が旺盛であるとか、自身の健康管理面より、中には遣ることに窮して参加している人もあるかも知れないが、何はともあれ多くの人の参加を得て活動されていることは結構なことである。

参加者が多くなったことでチャーターバス利用も増え、道中の煩わしさが無くなった。  又費用も安くなり参加し易くなった。  唯直前の不参加を簡単に申し出る人が増えているようで、常識的にはキャンセル料を払うところであろうが、この点のルールを設けることの検討が必要ではないか。

さて山行は国道479沿いの保育園前信号を渡り初谷川ハイキングコースを歩く。  田畑の中の道を進み、初谷川に架かる奥橋を渡ると山道に入って行く。  川沿いを気持ちよく歩く。  初谷渓谷は『大阪みどりの百選』に選ばれた所で、春は山桜、秋は紅葉と見事な気色を堪能させてくれそうである。  

一時間余り歩いて植林地の急な坂道に差し掛かってきた。  これを登り詰めると広大な駐車場であった。  大きな鳥居の横から奇妙な建物が木々の間から現れる。  『星領』と呼ばれる信徒会館で展望台にもなっている。 昼食には少し早いが4等三角点のある妙見山・山頂の広場で行うことになった。  

食後、三宅氏によるロープの結び方と、場所を変えての滑落を想定したロープによる救出実演が行われた。  実際に起こった時、迅速な対応、救出に関わる人の問題等、色々な関わりの必要性を実演を見学して各々が感じられたと思う。  非常に良い企画であった。  今後も継続して全員が体験することが望ましいと感じた。

妙見山本堂の荘厳な建物群を通り抜けると、郵便局や旅館や茶屋が並んでいるが営業はしていない。  昔は参拝者で大いに賑わったのであろうが、今はどうなのかしら。

神々多く霊気あふれるエリアと云われる『豊能自然歩道』を妙見宗総本山本瀧寺に向かって荒れ果てた参道を下る。  20分余りで狭い谷間一杯に威容を誇って建っている本瀧寺に着いた。

私事になるが、ここで一寸ハプニングがあった。  私は朱印を出している所では大体記念の為買っている。  今回も発行しているとの標示があったので申し込んだ。  ところが書いたものがない。  一寸時間がかかると云う。  周りに参拝者は我々と二人居るだけで、事務員を煩わすようなことがない。  暇を持て余している様な二人の係員に嫌言を云ってやりたくなった。 『商売気がないね』と。  相手は何も言わなかった。 諦めてそこを離れた。

時間が来て下山が始まった。  暫く歩いたら車道に出で来た。  丁度その時妙見寺の車が下って来た。  一人の係員が朱印を届けに来てくれたとこと。  これにはびっくりした。  日蓮さんのお告げがあったのか、私の嫌言が利いたのか、お礼を言って代金300円を支払った。 

当初予定の奥の院巡りは中止となった。 湯の花近くの温泉に入るとのこと。 時間も早く一寸物足りないと思った。 温泉につかり冷たいビールで心身共にスッキリした気分になり、バスに揺られ無事田辺に着いた。

お世話有難う。

朱印が届けられ無事山行を終える